なぜ信用取引が存在する!?信用取引とはどのような取引方法なのか?
信用取引をシンプルにまとめると、以下の3つの注文を信用取引と言っているだけとなります。
注文方法その1はレバレッジ取引です。レバレッジとは、てこのように通常ではありえない力を生み出す方式のことです。
レバレッジというと、FX(外国為替証拠金取引)のことを思い浮かべる人もおられるでしょう。レバレッジが10倍~100倍という取引が可能な時代も存在したため、FXを通じて知られるようになった単語でもあるのですが、レバレッジ取引は株式投資でも行えるようになっています。
また、レバレッジ取引を行うとどうなるのかというと、投資に使用したお金(元本)を前提にしてレバレッジ分で、実際の投資額を跳ね上げることが可能になります。例えば、レバレッジ2倍50万円を運用される場合は、100万円の扱いで取引が可能になるのです。
当然ですが、100万円で利益をあげたほうが50万円の時より高くなります。ですが、同じように損失が発生した際は、100万円のほうが大きな損失を抱え込むようになっているのです。
このように、本来であれば元本が足りていないのでできない取引を、あえてできるようにした取引を信用取引と言います。
注文方法その2は買い注文です。買い注文は、株式投資の際に行う注文のことなのですが、原則として、購入時の価格を前提として取引を行わないといけない仕組みになっています。
そのため、購入時よりも値が上がっている状態であれば、売りを出した際に利益が発生する仕組みになっているのです。では、なぜこのような注文方法を信用取引と言うのかというと、それは、売りたい時に売れるような仕組みになっているからです。
一般的な商品の売買というのは、保有期間のようなものが定まっています。不動産であっても、駐車場を借りる際は、1ヶ月毎に定められた駐車場料金を支払わないといけません。
しかし、買い注文を行う際はそのようなことを考えないで良いのです。つまり、いつかは儲けのために売ってくれるだろうという信頼関係で、このような信用取引が行えるようになっているということです。
注文方法その3は売り注文です。多くの人が勘違いされている取引の1種なのですが、こちらも信用取引の1つです。
先ほどの買い注文からの売りとは違い、商品価値の下落(株価の下落)を意識して購入するという注文方法となっています。このような株式投資を行ってしまうと、損が出る一方ではないかと考える人もおられるでしょう。
ですが、市場の安定のために欠かせない注文でもあるのです。例えば、一定期間で株の保有を行っておき、株価が下がってしまった場合は、下がった分を利益に計上する形で、業者に買い取りを行ってもらえます。
これにより商品価値が下がったままという状況を避けられますし、売り注文を通じても利益を上げられる仕組みになるため、市場において、株式投資に参加している人の数が多くなるのです。売り注文も買い注文と同じで、長期の株式投資の保有が認められているため、信用取引の1種として扱われているのです。